花れん

毎度久しぶりのブログとなります。

お盆が近づいてきました。

お盆はご先祖様をお迎えする日本古来の伝統的な行事です。

日本人にとってはとても習慣になっていて、花屋も大変忙しくなります。

当店が営む大分県豊後高田市は、提灯灯篭・供物・生花と大変賑やかに

ご先祖様を迎えます。

常世・現世（うつしよ）と、ご先祖様や精霊がこの日に帰って共に団欒をするとあります。

仏教はお釈迦様の教えを実践しながら人生を歩むもので、死は輪廻転生と聞いたことがありますが、

中国を渡ってきた仏教の盂蘭盆会（うらぼんえ）も絡み、不思議な神仏習合を感じます。

お盆に海に泳ぎに行くと足をつかまれるとかの話もあります。

なるほど、

常世へ行きそびれた方々も、中間の地点からも来るのかな？と、最近思います。

たぶん、

たぶん、あの世へ行った方や途中の方は、この世の生き物のようにこの世の食物を食べる事はないと思います。

しかし、

気持ちを頂くと言うか、感じる事は出来るのかも知れないと思います。

なので、

供物は気持ちの表れなので、供物をいかに豪華絢爛にと考えるよりも、

気持ちや思いやりが大切だと思うのです。

たぶん、

あの世に行かれた方々は肉体がないぶん、欲もないと思うのですね。

ただ、

自分たちが降り立った場所や戻った場所に、おもてなしの気持ちがあると、

すごく嬉しくなると思います。

自分が死んであの世に行って、お盆に戻って、供物があったらやっぱり嬉しいです。

しかし、身の丈に合わない供物があれば、とても「悪い事させたな～」って、思っちゃいます。

供物も提灯も灯篭もお花も気持ちを形にしたものです。

お盆の急がしさが終わったら、ご先祖様や精霊と、家族でゆっくり談笑しながら食事をしてみたいです。

 

合掌