花れん

勝手な妄想なので適当に読んでください

～～～～～～～～～～～～～～～～～

むかしむかしの

小さな　貧しい島の　母と娘のお話・・・

 

娘の父は戦争の犠牲になり

幼い子と母ふたりで貧しくも幸せに暮らしていました

明るく元気な女の子 カレン

苺と花と母の笑顔が大好きで　よく手伝いをしました

また　母もそんな カレン のためによく働き

いつも笑顔であふれる家庭でした

しかし　そんな生活も長く続きません

貧しい島には仕事がなくなり娘が５歳になる日

遠くはなれた町に母は働きに行かなければ ならなくなりました

母は悲しみましたが カレン に伝えることが出来ません

そこで　母に出来る精一杯の誕生会をすることにしました。

カレンに似合う可愛いドレスを作り

大好きな苺のケーキ

髪飾りに小さな花たち。

カレンはすごく喜んで生まれてから一番幸せな夜を母とすごしました

その日の夜　母は船で遠くの町に行きました

カレンは大変悲しみ　毎日泣いていました

お世話になる遠い親戚のおじいさん・おばあさんに何度も話を聞き

カレンは　母も頑張っているなら私も頑張ろうと

涙を拭いて強く生きる決意をしました

また　遠くはなれた町で　母は一生懸命に働き

毎月　お金と手紙を送っていました

伝えたい事はたくさんあるけど　カレン はきっと母のことを恨んでいるだろうと思い

手紙には　一言二言しか書くことが出来ませんでした

 

それから１０年　

カレンのもとに母から手紙が届きます

いつものように手紙を開けると　そこには　待ちに待った　あの言葉が

「島に帰ります」

カレンは涙をながし喜びました

そして数日が過ぎ　船は島に着きました

母は人ごみの中　あたりを見回しました

すると、一目で分かるカレンがそこに立っていました

あの誕生日に着たドレスとそっくりなドレスを着て

髪には花飾り

母は流れる涙をかくしもせず言いました

「カレン…　ながい間　一人にしてごめんね。　また一緒に暮らしてくれる？　」

カレンも流れる涙をかくしもせずいいました

「ママ・・・いや、お母さん　　あの時のドレス着れなくなっちゃったから・・自分でつくったよ

でも、この花飾り　あの時の花だよ。このお花だけ色も形も変わることなく、あの時のままだよ

私の気持ちも一緒。今でもお母さんが大好きです。一緒に暮らそうね…」

それからずっとふたりは幸せに暮らしました

 

変わらない気持ちを込めた花

ストロベリーフィールド

花言葉

「変わらぬ愛情」

“花物語1”には1個のコメントがあります。

1. 24-008 より:

   2009 年 9 月 2 日 5:22 PM

   ポエムですね～
   ロマンですね～

   実は私も　
   時々
   小説書いています。

   UP
   していきますので
   見つけたら読んでね～

   近藤　祐子